あおいろ自由帳

ライター / ヨガ教師 中村亜津美(あずみ)

ヨギーじゃないのにヨガ的な男の件

 

夫の話題ばかりでなんなのですが…、一番近い観察対象なので。

 

私はもともとが、あまり大らかに物事に対峙できるタイプではなく、若い時は本当に自分が面倒だなーと感じることが多かったのです。よく母にも、「あなたは気がつき過ぎる、考え過ぎてしまうところがある」(気が廻るとか、気配りができるとかの意味ではない)と言われてきました。

 

そんな私にとって、ヨガと夫の存在が時折同義になるのです。

ヨガの哲学は、稚拙な私のブログでさらっと語れることではありませんが、基本的には内省して本質を見極めること、人と自分を比べることなく、また、外的なものに振り回されずに心が穏やかであることを目指します。(←ほんの一部をかなり大雑把に要約)アーサナをとりながら、この考えがすっと馴染んでくると心が静まってきて、幸せな気持ちになります。

 

そして、そのヨガと夫の件なのですが…。

 

時々、買い忘れたものを仕事帰りの夫にお願いしたりします。例えば、食器洗い洗剤だったり、ネギだったり、ミネラルウォーターだったり。そして我が夫は毎回、その私が頼んだものを手に握りしめて堂々たる感じで帰宅します。スーパーの袋やエコバッグに入れるわけでもなく、自分のカバンに入れるということもなく、手に直に、直にネギの束、直に醤油瓶、みたいな感じで歩いて帰って来るのです。

 

最初は、ちょっと恥ずかしくないのかな、とか気になっていたのですが、(男性ってそうなのでしょうか?でもそういう人、私は42年間で一度も見かけたことがないので)最近はその堂々たる姿を見るのが楽しみで、誇らしく感じるようになってきました。w

 

こんなこともありました。結婚してすぐの頃だったと思います。当時フルの社員で仕事をしていた私は、職場にお弁当を持参していました。その日もいつも通り、夫より早く家を出たのですが、途中でお弁当を忘れたことに気がつき、すぐに電話して夫に近くまで持ってきてもらうことに。私も家の方角にいったん引き返して歩いていたところ、前方からお弁当袋を持って全力で走ってくる夫を発見。着替え途中だったらしく、スーツのパンツに薄〜い肌着、足元はツッカケサンダルで全力で走る中年男性。そしてお弁当袋を手渡すと、いつものように堂々たる感じで環七を渡って引き返して行きました。ちなみに、私の母はこのエピソードが大好物です。

 

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おそらくですが、夫にとって、目的の遂行以外はどうでも良いことなのだと思います。(目的達成のためなら何でもありという文脈ではなく)随分と大げさな話にしていまってますが、本当に大切なこと以外は全く気にならない、人がどう見るとかどう思うとか。彼にとって本質以外は些末なことなのだと思います。デフォルトでそうゆう行動が備わっているのでしょう。実にヨガ的。ヨギーじゃないのに。

 

このようにして、私の日常はヨガと夫に支えてもらっております。

 

毎日色々なことが起きる、自分と考えの違う人もいる。でも、それらが自分を損なうことなんてほとんどないのかも知れない。大切なものが分かっていれば大丈夫。^^

 

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