生後1ヶ月と12日 母の背中スイッチ
こんなにも愛おしい存在ができてしまったこと。その切なくて危うくて、どうしようもなく幸せな気持ち。
同時に、今は少しも目が離せず、2人きりで長い時間閉じこもっていることの疲れとストレス。きれいごとではなく、そういう感情だって沸く時もある。
そして、
この相反する二つの感情が、自分の中に生まれることの不安や罪悪感。
時々、授乳している最中や、そのあとなかなか寝付かずに泣く我が子をあやしている時、自分も一緒に泣いてしまうのは、
そういった不安定でもやもやしたものが、
我が子の泣き声をきっかけに溢れ出てしまうからかもしれない。
それでも、
夜更けに授乳する私の背中を撫でてくれる夫の手のあたたかさ、3人だけの静かで親密な時間、
目覚めると小さくて丸くてふわふわな頰がすぐ隣にある朝の優しさ、
眠さも、腰や腕や首の痛みも、拠り所のない不安も、全てを包み込む尊い光をいつも感じている。
ホルモンの影響もありつつ、産後すぐの新米母が泣く理由はいろいろだけど、私はそんな感じ。
お母さんには、背中じゃなくてハートの中にスイッチがあるんだよ。
泣いた数だけきっとタフになっていくんだ、あなたを守る強い母になるために。