あおいろ自由帳

ライター / ヨガ教師 中村亜津美(あずみ)

クリパルヨガのこと 〜そのままの自分でいい〜という自由

 

29週4日目になりました。相変わらず中の人は元気によく動いています。

 

でも今日は、妊娠のことではなくて、ヨガのことを書きます。妊娠のことではないんだけど、私をストレスリリース上手にしてくれたという意味では、関係が深いとも言えるような。。

 

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今年の夏に、改めてクリパルヨガという流派で教師トレーニングを受け、無事認定を頂きました。今日はそんな大好きなクリパルヨガについて、なぜ魅力を感じたか、これからどんなスタンスでヨガ教師として伝えていきたいか、そんなお話です。

 

私がクリパルヨガと出会ったのは、全米ヨガアライアンスの指導者資格は既に取得した後のことです。ひととおりのティーチャートレーニングを終えてみて改めて、ヨガって何だろう、私が続けてきた理由ってなんだったかな、どうしてヨガを誰かに伝えたいと思ったんだっけ!?と、何故か路頭に迷ってしまったようなタイミングで、ヨガ講師でもある友人が勧めてくれたのが、クリパルのトシさん(三浦敏郎先生)のクラスでした。

 

そのままでいい、という自由と安心

まず、スタジオに足を踏み入れた瞬間の自由でおおらかな雰囲気に安心感を覚えました。どのヨガスタジオ、ワークショップでも感じたことのない「許されている」空気感。服装も人によって様々。ピタピタのレギンスを着ていないと浮く、なんてことはありません。(むしろ、ぴったりレギンス&ブラトップやタンクトップの人は、その時は一人もいなかったかも…。)

 

年齢も性別もバラバラ、皆単純に自分が動きやすいジャージやトレパン、Tシャツを着ています。もちろん、おしゃれなウエアがいけないということでもありません。そういう方もいます。^^(ちなみに、私も可愛くて動きやすいウエアが大好きです♪ でも同時に、着古しのTシャツとお尻の部分が飛び出しちゃっているようなスウェットパンツでヨガしている人の生き方にもとても共感します。本質的。

 

つまり、本当の意味で自由。

嗚呼、ここではありのままの私でいていいのだ、という気持ちになります。ヨガって本来そういうもの。スタジオに入った瞬間に、まずそのことに改めて気づかされました。

 

クラスに初めて参加する人がいるか否かは、事前に担当の先生方はチェックしているので、始まる前に声をかけてくれます。私もトシさんにお声がけいただき、ヨガ歴やクリパルスタジオに今回来た理由を簡単に、気さくな感じで質問されました。さりげない歓迎の言葉もあり、安心感が増します。

 

集中することで「今・ここ」に留まることができる

その解放感

それからクラスが始まり、呼吸観察から呼吸法(センタリング)→ウォームアップ→アーサナ(ポーズ)→リラクゼーション→インテグレーション(統合)という順に進みます。

 

80分間のクラスを終えての体感は、とにかく体に“ものすごーく”集中できたということ。その集中により、下記のことが私の中で起こっていました。

 

  • 気持ちが外に向かない
  • ただひたすらヨガをしていた
  • 自分の体と向き合って、微細な内側の変化や感覚に気付いている
  • (トシさんの言葉によるリードで)それらの気付いたことを「ジャッジ」せずに、ただ受け入れることができている

 

 

先の予定やそのことに関する不安、過去に起こった嫌なこと、仕事のこと等々、私たちは日々何かをしながらでも、実に多くのことに心を動かしています。

 

ですが、この80分間、気持ちはどこにも動かず、「今・ここ」にいる自分の体にとどまっていました。とにかくすっきり。クラスを終えて、帰り際にトシさんに

「どうでしたか?」と聞かれ

「自分でも驚くほどに集中できました。頭も体もスッキリとした感じがします」と返答した覚えがあります。

 

人と比較することなく、

自分に向き合えるように計算されたクラス設計

そして帰り道で、更に様々なことに気が付き始めました。

 

  • そういえば、ほとんどの時間目をつむったまま瞑想的にアーサナをとっていた

(教師の方をほとんど見なかった!つまり、言葉によるリードだけでスムーズに動けていた!)

  • 教師が生徒を「アジャスト」しない=正そうとすることはしない。(のちに、クリパルヨガでは「アシスト」というスタンスをとっていることを知る)
  • 教師の存在感が独特、教師が存在を主張しない。イメージとしては、つかず離れず見守ってくれている感じ
  • 生徒一人ひとりが集中できるように、ものすごく計算されている気がする!
  • 瞑想的な時間、と同時に体はしっかり使っていて、運動量的にも満足感が高い(もちろん運動の強度はクラスによります。私が最初に出たのは「モデレート」というクラス)
  • クリパルヨガ、きっと奥が深い!他の先生のクラスも同様の体験ができるのだろうか?出てみよう!

 

そこから毎週、できる限りの時間(主に週末)を使って、下北沢のクリパルのスタジオの通うことになりました。通っている間、集中することでヨガ後に感じる解放感は、トシさん以外の先生のクラスを受けても共通していることがわかり、ますます、プラクティショナーの一人としてはクリパルでの練習が心地よい習慣となり、一方で私が伝えたいのは下記のようなヨガ(=私の感じているクリパルヨガの魅力)であるという確信が強まりました。

 

ヨガは目的ではなく、

心穏やかに楽しく生きるための手段である

 

  • ポーズのカッコよさ、難易度の高いポーズの完成を最終目的とするのではなく、
  • ヨガが心身のセルフケアの手段であること
  • 人と比較しない、完全に個人的な体験としてのヨガであること
  • 「今、ここ」に集中する瞑想的でマインドフルなヨガであること

 

ヨガという世界の中で、アーサナ(ポーズ)はひとつのエレメントに過ぎません。

 

ヨガをするというのは、人生をより穏やかに心楽しく過ごしていくための手段であるということ。私はこのスタンスで、ヨガを楽しみたいし、その魅力を伝えたいと思っています。

 

ですが、まずは出産!^^

 

 

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こちらはティーチャートレーニング中の写真