妊娠27週目 地球上で一番優しい「頑張れ」
昨日から妊娠27週に入りました。どうやら妊娠中期のラストの1週間と言うことみたいです。
40半ばにして初めての妊娠、ありがたいことにここまで特に大きなトラブルもなくきている私ですが、20週を過ぎてお腹がどんどん妊婦らしく大きくなってくる頃から、モニョモニョと胎動も感じられるようになり、なんとも言えない泣きたくなるような温かな気持ちに包まれています。
が、一方でなんというか、体の物理的な変化に伴うあれこれに適応しようと慌てる毎日も並走しています。
具体的には、突然始まる息切れ(吸っても吸っても酸素が足りないように感じる)、胃の圧迫感、体のフォルム的に(当たり前だけど)動きにくい…。その他にも、いちいちカウントをするまでもない細かな違和感(皮膚のツッパリ感や痒み、軽い頭痛、お尻の痛み、爪が伸びるの異常に速くない?、髪がすごい抜ける)は次々と現れるので、普段通り仕事や家事をしながらも、日々ご新規様の登場にドキドキしては検索というサイクルを繰り返しています。
そして重度の肩と背中の凝り、痛み。泣
私はヨガを日常的に朝晩自宅でもやっているので、この数年普段はほとんど肩凝りはありません。ですが、直近の2週間ほどはヨガでも太刀打ちできないほどの凝りに襲われました。
痛い、硬い、息が苦しい。
数日前の夜遅くのこと、あまりにも肩と背中が凝っていたので、夫に「肩痛いなぁ、凝るなぁ」とぼやいたところ、
「ふーん、大丈夫?」とスマホの画面にいつもどおりの穏やかな視線を落としたまま、しかし、こちらを見ることもなくほんわり夫に返されました。全然悪気はない、分かってます。この人優しい人だもん。これは単なる日常会話の一片。
でも妊婦とはホルモンの化身。
突然スイッチが入ってしまい、私は泣きながら以下のことを矢継ぎ早に夫に訴えました。
・肩や背中の凝りが尋常じゃない、ヨガをして自分でも酷くならないように対策しているが太刀打ちできない
・そりゃそうだよ、だってお腹も胸も自分じゃないみたいにおっきく重くなってるんだもん
・お腹の重みで中から押されてお尻も痛い、肌荒れは治らない、食事の量も微妙に調整しないと食後息苦しくて辛くなる
・動悸や息切れは病院でも相談したが、この時期は仕方がないらしい、つまり我慢してやり過ごすしかないんだって
・その他にも、急に発疹ができたり(結局すぐ治った^^;)
・以上の細かいあれこれを、私は仕事&家事の日常の中に同時に抱えているのである。
・それは結構精神的に忙しく、不安なのだ。
夫、今度はしっかりと私を見つめながら以上の矢を全身で血まみれになって受け止めた後、「おいで」と言って私を前に座らせ、もういいよ、というまで泣きじゃくる私の肩と背中を入念にマッサージしてくれました。
泣くだけ泣き、凝りもほぐれた後に、お風呂で体もホワホワに温め、すっかりご機嫌になった私。
「先に寝るね」とリビングの夫に告げて寝室へ移動すると、夫が後ろから付いてきて静かな声でこう言いました。
「あーちゃん、頑張れ」
ああ、そうだったんだなー。
私この言葉が欲しかったんだ。
何をどうしたって、妊娠を夫と交代制にすることはできません。
出産までは私の役目。いっぱいいろんなことが起きる。毎日のように。
何で私ばっかりこんなに大変なのって思ってしまうこともある。きっと、高齢とか関係なく妊婦にはみんなある。
でも、夫にしてみたって、代わってあげたくても代われない。
自分は代わってあげられないけど、こうやって日々体の変化を受け入れながら赤ちゃんを育てていることに対する最大限のリスペクトと応援。
夫の「頑張れ」にはそう言った気持ちがこもっていました。
今この言葉を、私に対してこんなに優しく正しく使えるのは、夫だけだろう。
さっき散々泣いたばかりで恥ずかしかったので、私は「うん、おやすみ」と返事をして
すぐに寝室のドアを閉め、それでまたベッドで少し泣きました。
たった数日前のことなのに、今思い出していても涙が出てきます。
そうだね、私頑張るね。
聞いていますか、中の人。あなたのお父さんはそんな優しい人です。
お母さんは、結婚してもなお、どんどんお父さんのことが好きになります。
もっともっと、大きなトラブルを抱えて毎日不安な妊婦さんや妊活中の人たちもいる。私だって、まだまだいつ何が起きるかわからない。みんな本当に毎日お疲れ様です。