あおいろ自由帳

ライター / ヨガ教師 中村亜津美(あずみ)

妊娠30週目 妊娠初期を振り返りつつ同士である超高齢妊婦さんに捧ぐ

 

妊娠すると、多くの女性が検索魔になるのではないでしょうか?だって、気になることをさっと打ち込めば、何かしらの情報がでてくるのですから、未知の世界をオロオロとさまよう初産婦が、検索しないわけはないですよね。

 

さまよう…、そう、特に安定期に入る前の、自分が妊娠していることを夫以外の誰にも言えない時期は、人にもよると思いますが、まだ到底新しい命を授かった幸福を甘受する余裕はありませんでした。私は。

 

「超高齢妊娠」という現実と向き合う

とくに、私の場合は「超・高齢妊娠」「超・高齢出産」という重圧で押しつぶされそうな、不安な毎日でした。

本当に、本当に、心細かった。まだ起きてもいないことに、くよくよ悩んでばかりで(そのころに関しては、不安が圧倒的で、ヨガ的な「今ここ」マインドどころじゃなかった ^^;)、夫はそんな私を励ますのに忙しかったことでしょう。ちょっと調べようものならば、次々にPCやスマホの画面に躍り出てくるハイリスク関連の情報の数々…。

 

  • ●歳以上の自然妊娠の確率は●%以下

 (これだけは、私の場合は妊娠発覚の時点でクリアしていたわけですが)

  • 不妊治療したとしても●歳以上が妊娠に至る可能性は●%
  • 妊娠したとしても、維持できる確率は●%
  • 高齢で妊娠すると、●●(病名)や●●(病名)になるリスクが高い
  • 40代の母親から生まれる子供が負うリスクの可能性
  • その具体的な統計的確率
  • ・・・・・

 

と延々と続きます。情報ソースは、医療機関や医師、病院、学術的な論文、ニュースメディア、プレママ向けのメディア、良く分からない(かなりリテラシーの怪しい)情報サイト等。もう、かたっぱしから見ていたと思います。

 

私は何か、いけないことをしてしまっているのか

特に40代以降の妊娠に関しての情報は厳しかったですね。中には、昨今の芸能人・有名人の高齢出産を批判するような論調のものも結構な数あり、イコール、自分が責められているような気がして悲しくなったりもしました。

 

また、より冷静に、現代の良からぬ傾向として、超高齢出産をそのリスクとともに理路整然と解説しているような記事もあり、これは本当にきつかった…。それなのに、止せばいいのにモリモリ読んでは傷つくことの繰り返し…。自分が高齢で妊娠したことで、お腹の中にいる小さな命に、いろいろなことを背負わせてしまうかもしれないという不安。なんとも言えない心細さや申し訳なさ、罪悪感まで感じました。

 

(※よーく注意深く読んでいくと、そういった記事の中にも、淡々と事実と問題点を指摘しつつも、当事者である高齢妊婦たちの立場を守ってくれているものもあります。私は特に、過去に仕事で何度かお会いしたことのある、とある女医さんの記事はとても好きでした。) 

 

夫は、「もうそういう記事は読まないように。それよりも、この幸運に目を向けよう」と励まし続けてくれたのですが、根っからのリサーチャーの私はやめることができず、ようやく、調べては傷つく&不安になるの負のサイクルから抜け出したのは、やはり「安定期」を迎えたころだったでしょうか。いや、正確にはそれよりもっと後、胎動を感じるようになった20週頃からだったかもしれません。

 

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40代初産婦のブログを血眼で探す日々 涙

あと、これはきっと40代の妊婦さん特有だと思うのですが…。一般的にも、医学的にも、いわゆる「高齢出産」というのは確か35歳以上(正式呼称は確か「高年出産」)、43歳の私からすると35歳って若いんです。w 自分のまわりでも一人目の出産が30代半ばという人がマジョリティだったので、「高齢妊娠」で検索してヒットしても、それくらいの年齢の方の情報はどんどんスキップしていました。^^;

 

もちろん、今思えば、妊婦は何歳であろうが不安だし、20代も40代も、いろいろなマイナートラブルに出会っていくわけなんですが、とにかく40代妊婦のリアルな情報が欲しかった!当初の私は。特に、自分と同じくらいの年齢の初産婦さんたちが、どんなふうに不安と向き合い、心を強く持って過ごしているのか知りたかったんです。それと、そこを乗り越えた先で、どんなマタニティライフ、子育てをしているのか、ただそれが知りたかった。だから必死で40代妊婦を探してました。もう、マニアかってくらい。w (今、私がこうやって自分に起きていることを文字にしているのも、そういった理由からです。どなたかの、ちょっとした気休めにでもなってくれたら、それでも嬉しいと思います。)

 

正直、これからだって何が起こるかは分からないし、子育て中のママたちの言葉をかりるなら「大変なのは産んでから!」が現実なんだとは思います。でも、あのつかみどころのない不安な日々のつらさは、そのさなかにいる人にしか分からないかもしれませんね。自分のことだけじゃなくて、自分が初めて授かった小さな小さな命に関わることなんですから。私の場合は不意打ちの自然妊娠という形でしたが、長期にわたる不妊治療の末に授かった命ならば尚のこと、不安は大きいことでしょう。

 

今、少しだけ落ち着いて妊娠初期の、ホルモンで精神も体調もぐらっぐらな自分を振り返って思うのは、つらかったけど、諸々納得して一周回って戻ってくるために私個人には必要な時間だったということ。ただ、40代の妊婦さん全員にこのプロセスが必要だとは思いません。もっと大らかで、ポジティブな人は通らない道かもしれないし、それに越したことはないとも思います。

 

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暗黒の妊娠初期を振り返って、今、思うこと

超高齢妊娠・出産のリスクについて。これは無視することはできない統計的に実証されている数値です。人間は生き物だし、命には限りがある、年齢とともに体が変化するのは真実ですから。でも、逆に言えば、そういったリスクをあぶりだしている研究や統計の結果があるからこそ、医療的なバックアップや対策も進められているわけです。

 

ただし、その現象や数値と、自分に起きてることとの関連性をどうとらえるかはその人次第なんだと思います。(プラス、西洋医学であろうと東洋医学や自然療法的な考え方であろうと、できることなら、どんなことでも頭から鵜呑みにするのではなくて、自分の判断で納得して「選び取る」姿勢があると良いと思います)

 

今、私がどうとらえているかというと、上記と重複しますが、…

 

★現実は現実として認める。だってギネスブック的に伝わってくる海外のおばあさんの妊娠話は別として、何歳になっても元気に妊娠出産ができるわけではありませんから。自分の友人や知人、かわいい後輩に、「40代になっても絶対妊娠できるからまだまだ余裕もって大丈夫!」なんて口が裂けても言わないです。

 

★でも、今自分の体に起きていること、授かっている命、これも現実です。そして、確かに超少数派だけど、世の中にやっぱり40代半ばの初産婦さんいます。私とて、これからどうなるかは未知ですが、30週を迎えた今まで、母子ともに順調にきています。だから、同年代の妊婦さん、妊活中の人には、解釈や深読みなく、そういった存在がいるということを受け止めてもらえたらいいんじゃないかな、と思います。私もそうしてきました。

 

★何がどうして今にいたったか、これは結果論でしかありません。だから、今まで、今現在どんな生活(食事や運動、ストレスを溜めない工夫など)をしてきたかをありのままお伝えしたり、質問にお答えすることは喜んでしますが、妊娠との因果関係を強調するつもりはありません。でも、妊娠云々のことを別にしても、食や運動、心持ちがその人の人生をつくっていることは私の中では明白です。だから、健やかに心地よく生きるための工夫は、楽しみながら一生続けます。^^

 

You don’t have to worry. ~守ってあげたい~

長い独り言の終わりに

 確か、妊娠21週目か22週目くらいのある日のこと。仕事から帰っていつもどおり夕飯の準備にとりかかりつつ、何の気なしにiTunesで音楽をシャッフル再生していました。一体どんなアルゴリズムなのか、どす黒いヒップホップの後に流れてきたのは、言わずと知れたあの方の名曲。(その時、実際に流れてきたのは他の人によるカバーです)

 

 

♪You don’t have to worry, worry.

♪守ってあげたい

♪あなたを苦しめる全てのことから

♪‘Cause I love you

♪‘Cause I love you

 

 

43歳、キッチンの床に膝から崩れ落ち、

しばらくの間、大きな声で泣き続けました。

 

中の人、聞いていますか?

あなたを授かった奇跡、喜びよりも先行して、

長い長い期間、不安や恐怖に支配されていたお母さんを

どうか、許してくれますか?

 

どんなときもあなたを守れるように、強くならなくてはね。

でもそうやって、お腹の中から

あなたが私を守ってくれているのかもしれないね。ありがとう。

お父さんと一緒に待っているよ。

 

そして、

まだ暗闇の中にいる超・高齢妊婦さんや、赤ちゃんを待っている人たちが、

光が差す方へ、一歩踏み出せますように

 

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クリパルヨガのこと 〜そのままの自分でいい〜という自由

 

29週4日目になりました。相変わらず中の人は元気によく動いています。

 

でも今日は、妊娠のことではなくて、ヨガのことを書きます。妊娠のことではないんだけど、私をストレスリリース上手にしてくれたという意味では、関係が深いとも言えるような。。

 

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今年の夏に、改めてクリパルヨガという流派で教師トレーニングを受け、無事認定を頂きました。今日はそんな大好きなクリパルヨガについて、なぜ魅力を感じたか、これからどんなスタンスでヨガ教師として伝えていきたいか、そんなお話です。

 

私がクリパルヨガと出会ったのは、全米ヨガアライアンスの指導者資格は既に取得した後のことです。ひととおりのティーチャートレーニングを終えてみて改めて、ヨガって何だろう、私が続けてきた理由ってなんだったかな、どうしてヨガを誰かに伝えたいと思ったんだっけ!?と、何故か路頭に迷ってしまったようなタイミングで、ヨガ講師でもある友人が勧めてくれたのが、クリパルのトシさん(三浦敏郎先生)のクラスでした。

 

そのままでいい、という自由と安心

まず、スタジオに足を踏み入れた瞬間の自由でおおらかな雰囲気に安心感を覚えました。どのヨガスタジオ、ワークショップでも感じたことのない「許されている」空気感。服装も人によって様々。ピタピタのレギンスを着ていないと浮く、なんてことはありません。(むしろ、ぴったりレギンス&ブラトップやタンクトップの人は、その時は一人もいなかったかも…。)

 

年齢も性別もバラバラ、皆単純に自分が動きやすいジャージやトレパン、Tシャツを着ています。もちろん、おしゃれなウエアがいけないということでもありません。そういう方もいます。^^(ちなみに、私も可愛くて動きやすいウエアが大好きです♪ でも同時に、着古しのTシャツとお尻の部分が飛び出しちゃっているようなスウェットパンツでヨガしている人の生き方にもとても共感します。本質的。

 

つまり、本当の意味で自由。

嗚呼、ここではありのままの私でいていいのだ、という気持ちになります。ヨガって本来そういうもの。スタジオに入った瞬間に、まずそのことに改めて気づかされました。

 

クラスに初めて参加する人がいるか否かは、事前に担当の先生方はチェックしているので、始まる前に声をかけてくれます。私もトシさんにお声がけいただき、ヨガ歴やクリパルスタジオに今回来た理由を簡単に、気さくな感じで質問されました。さりげない歓迎の言葉もあり、安心感が増します。

 

集中することで「今・ここ」に留まることができる

その解放感

それからクラスが始まり、呼吸観察から呼吸法(センタリング)→ウォームアップ→アーサナ(ポーズ)→リラクゼーション→インテグレーション(統合)という順に進みます。

 

80分間のクラスを終えての体感は、とにかく体に“ものすごーく”集中できたということ。その集中により、下記のことが私の中で起こっていました。

 

  • 気持ちが外に向かない
  • ただひたすらヨガをしていた
  • 自分の体と向き合って、微細な内側の変化や感覚に気付いている
  • (トシさんの言葉によるリードで)それらの気付いたことを「ジャッジ」せずに、ただ受け入れることができている

 

 

先の予定やそのことに関する不安、過去に起こった嫌なこと、仕事のこと等々、私たちは日々何かをしながらでも、実に多くのことに心を動かしています。

 

ですが、この80分間、気持ちはどこにも動かず、「今・ここ」にいる自分の体にとどまっていました。とにかくすっきり。クラスを終えて、帰り際にトシさんに

「どうでしたか?」と聞かれ

「自分でも驚くほどに集中できました。頭も体もスッキリとした感じがします」と返答した覚えがあります。

 

人と比較することなく、

自分に向き合えるように計算されたクラス設計

そして帰り道で、更に様々なことに気が付き始めました。

 

  • そういえば、ほとんどの時間目をつむったまま瞑想的にアーサナをとっていた

(教師の方をほとんど見なかった!つまり、言葉によるリードだけでスムーズに動けていた!)

  • 教師が生徒を「アジャスト」しない=正そうとすることはしない。(のちに、クリパルヨガでは「アシスト」というスタンスをとっていることを知る)
  • 教師の存在感が独特、教師が存在を主張しない。イメージとしては、つかず離れず見守ってくれている感じ
  • 生徒一人ひとりが集中できるように、ものすごく計算されている気がする!
  • 瞑想的な時間、と同時に体はしっかり使っていて、運動量的にも満足感が高い(もちろん運動の強度はクラスによります。私が最初に出たのは「モデレート」というクラス)
  • クリパルヨガ、きっと奥が深い!他の先生のクラスも同様の体験ができるのだろうか?出てみよう!

 

そこから毎週、できる限りの時間(主に週末)を使って、下北沢のクリパルのスタジオの通うことになりました。通っている間、集中することでヨガ後に感じる解放感は、トシさん以外の先生のクラスを受けても共通していることがわかり、ますます、プラクティショナーの一人としてはクリパルでの練習が心地よい習慣となり、一方で私が伝えたいのは下記のようなヨガ(=私の感じているクリパルヨガの魅力)であるという確信が強まりました。

 

ヨガは目的ではなく、

心穏やかに楽しく生きるための手段である

 

  • ポーズのカッコよさ、難易度の高いポーズの完成を最終目的とするのではなく、
  • ヨガが心身のセルフケアの手段であること
  • 人と比較しない、完全に個人的な体験としてのヨガであること
  • 「今、ここ」に集中する瞑想的でマインドフルなヨガであること

 

ヨガという世界の中で、アーサナ(ポーズ)はひとつのエレメントに過ぎません。

 

ヨガをするというのは、人生をより穏やかに心楽しく過ごしていくための手段であるということ。私はこのスタンスで、ヨガを楽しみたいし、その魅力を伝えたいと思っています。

 

ですが、まずは出産!^^

 

 

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こちらはティーチャートレーニング中の写真



 

 

美容とサスティナブル、の話

 

以前にインスタのストーリーで日焼け止めのことをアップしたら、何人かの方から熱心な質問DMをいただいたので、今日はそんなことを書いてみようかなと思います。

 

今年の夏は体のこともあって、予定していた海外旅行は取りやめて、7月に軽井沢、8月にいつもの伊豆へ小旅行しました。

 

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旅行には普段使っているスキンケアを必ず持参します。お日様大好きな私ですが、旅先ではいつも以上に外を歩くので、さすがにしっかりUV対策しますよ。

 

昔からなぜか白肌への憧れはないのだけど、とにかく紫外線による光老化は切実…。妊娠中でシミもできやすいし、40半ば、老化の原因となる活性酸素を大量に発生させるわけにはいきません…。

 

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左は紫外線吸収剤は不使用、ミネラルのセリウムを紫外線散乱剤として使っているアムリターラのUVクリームです。めちゃくちゃ伸びが良くて肌も疲れないし、毎日のメイク下地としても使いやすいです。石鹸でサッと落とせるし。

 

ハワイではサンゴ礁の死滅に関わるとして、2021年から一部の紫外線吸収剤を使っている日焼け止めの流通が禁止になりますね。先日、仕事で沖縄の珊瑚も危機的状況であることについて調査、執筆する機会がありました。サンゴ礁の死滅、それは海の生態系の崩壊を意味します…。

 

それと、強烈にSPF値の高いケミカルなサンスクリーンはほとんど紫外線吸収剤を使っていて、肌への負担もかなり大きいです。お肌自体を末永く健やかに保つためにも、出来るだけナチュラルな日焼け止めが良いと思っています。

 

真ん中は、抗酸化作用の強いベリーと植物成分だけでできた美容クリーム。これ自体もUVカット効果がありますが、私はもっぱらアフターサンケアに使っています。日中、うっかり日焼け止めのおかわりをし忘れて、肌に赤みが出てしまった時にも安心です。

 

右端は虫除けスプレー。もちろん、ディートが入っているものは絶対使いません。毎年パーフェクトポーションのアウトドアスプレーかメイドオブオーガニクスのモスガードのどちらかを買っています。特に今年はいつも以上に肌が敏感になっているので、アルコールも入っていないモスガードスプレーを使っていました。

 

ちなみに、どちらも精油の香りによる忌避作用を利用しているだけで、殺虫成分なんかはもちろん入っていませんから、夏を過ぎると我が家ではトイレや洗面所に置いてリフレッシュスプレーに役目を変更したりします。笑


どこでも手に入る日用品よりは、少しお値段が高いかもしれません。でも、長年オーガニックの仕事をさせてもらって、今も尊敬する開発者のもとで働いていますが、安心できる商品というのは、尋常ではないこだわりと社会への責任感と企業努力で作り上げられていて、商品づくりの先には必ず大きな使命感があるんです。その情熱によって作られています。

 

お店やネットで見かける商品だけをみて、それがどこまで使う人のことを考えて作られたかはなかなか分からないですよね…。

でも、化粧品や日用品も、食品同様かなり私達の心身に近しい存在です。今まであまり興味がなかった方や、流通しているものは無条件で信頼してます!という方は、一度成分や原材料について調べてみてはいかがでしょう。

 

消費行動は企業への投票のようなもの。と、いつも仕事を通して学ばせてもらっています。何を選ぶかはもちろん個人の自由ですが、家族や自分の健康、その先の美容のためにも、今までよりもちょっと興味をもってみては、と勝手ながら思う者でございます。

 

そうそう、フレンズのお仲間に入れていただいているヨガブランドのスリアでも、サスティナブルなキャンペーンが始まりました♩

 

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https://online.suria.jp/things/hugearth1_blog/

 

 

妊娠27週目 地球上で一番優しい「頑張れ」


昨日から妊娠27週に入りました。どうやら妊娠中期のラストの1週間と言うことみたいです。


40半ばにして初めての妊娠、ありがたいことにここまで特に大きなトラブルもなくきている私ですが、20週を過ぎてお腹がどんどん妊婦らしく大きくなってくる頃から、モニョモニョと胎動も感じられるようになり、なんとも言えない泣きたくなるような温かな気持ちに包まれています。

 

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24週目の時のお腹

 


が、一方でなんというか、体の物理的な変化に伴うあれこれに適応しようと慌てる毎日も並走しています。

 

具体的には、突然始まる息切れ(吸っても吸っても酸素が足りないように感じる)、胃の圧迫感、体のフォルム的に(当たり前だけど)動きにくい…。その他にも、いちいちカウントをするまでもない細かな違和感(皮膚のツッパリ感や痒み、軽い頭痛、お尻の痛み、爪が伸びるの異常に速くない?、髪がすごい抜ける)は次々と現れるので、普段通り仕事や家事をしながらも、日々ご新規様の登場にドキドキしては検索というサイクルを繰り返しています。


そして重度の肩と背中の凝り、痛み。泣


私はヨガを日常的に朝晩自宅でもやっているので、この数年普段はほとんど肩凝りはありません。ですが、直近の2週間ほどはヨガでも太刀打ちできないほどの凝りに襲われました。

 

痛い、硬い、息が苦しい。


数日前の夜遅くのこと、あまりにも肩と背中が凝っていたので、夫に「肩痛いなぁ、凝るなぁ」とぼやいたところ、
「ふーん、大丈夫?」とスマホの画面にいつもどおりの穏やかな視線を落としたまま、しかし、こちらを見ることもなくほんわり夫に返されました。全然悪気はない、分かってます。この人優しい人だもん。これは単なる日常会話の一片。

 

でも妊婦とはホルモンの化身。


突然スイッチが入ってしまい、私は泣きながら以下のことを矢継ぎ早に夫に訴えました。

 

・肩や背中の凝りが尋常じゃない、ヨガをして自分でも酷くならないように対策しているが太刀打ちできない
・そりゃそうだよ、だってお腹も胸も自分じゃないみたいにおっきく重くなってるんだもん
・お腹の重みで中から押されてお尻も痛い、肌荒れは治らない、食事の量も微妙に調整しないと食後息苦しくて辛くなる
・動悸や息切れは病院でも相談したが、この時期は仕方がないらしい、つまり我慢してやり過ごすしかないんだって
・その他にも、急に発疹ができたり(結局すぐ治った^^;)
・以上の細かいあれこれを、私は仕事&家事の日常の中に同時に抱えているのである。
・それは結構精神的に忙しく、不安なのだ。

 

夫、今度はしっかりと私を見つめながら以上の矢を全身で血まみれになって受け止めた後、「おいで」と言って私を前に座らせ、もういいよ、というまで泣きじゃくる私の肩と背中を入念にマッサージしてくれました。


泣くだけ泣き、凝りもほぐれた後に、お風呂で体もホワホワに温め、すっかりご機嫌になった私。

「先に寝るね」とリビングの夫に告げて寝室へ移動すると、夫が後ろから付いてきて静かな声でこう言いました。

 

 

「あーちゃん、頑張れ」

 

 

ああ、そうだったんだなー。
私この言葉が欲しかったんだ。
何をどうしたって、妊娠を夫と交代制にすることはできません。
出産までは私の役目。いっぱいいろんなことが起きる。毎日のように。
何で私ばっかりこんなに大変なのって思ってしまうこともある。きっと、高齢とか関係なく妊婦にはみんなある。
でも、夫にしてみたって、代わってあげたくても代われない。

自分は代わってあげられないけど、こうやって日々体の変化を受け入れながら赤ちゃんを育てていることに対する最大限のリスペクトと応援。
夫の「頑張れ」にはそう言った気持ちがこもっていました。
今この言葉を、私に対してこんなに優しく正しく使えるのは、夫だけだろう。


さっき散々泣いたばかりで恥ずかしかったので、私は「うん、おやすみ」と返事をして
すぐに寝室のドアを閉め、それでまたベッドで少し泣きました。


たった数日前のことなのに、今思い出していても涙が出てきます。
そうだね、私頑張るね。

聞いていますか、中の人。あなたのお父さんはそんな優しい人です。
お母さんは、結婚してもなお、どんどんお父さんのことが好きになります。

 

 

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2018年9月 バリ、スミニャックにて

 

もっともっと、大きなトラブルを抱えて毎日不安な妊婦さんや妊活中の人たちもいる。私だって、まだまだいつ何が起きるかわからない。みんな本当に毎日お疲れ様です。

 

 

 

 

 

続・yogaのこと、超高齢で妊娠したこと

 

 

我ながらなんとなくこうなることは想定していましたが、やはりブログを長期にわたって放置プレイしてしまいました。。。

インスタは更新してます)

そして、その間に、いろいろなことがありました。


まず、4月からの3か月間、働き方を少し変えて、念願の!クリパルヨガの教師トレーニング(RYT200)を受け、無事、教師として認定していただきました。同期は私を入れてたった6名という、密度の濃い3か月間。
多くを学び、クリパルのメソッド、考え方を通じてさらにヨガが好きになり、<人生の宝物>となる時間をいただきました。


ヨガ云々に関わらず、私自身が生きていく上で大切にしたいものもクリアになりました。

なんだか、とにかくたくさん泣いたなぁ。。フィジカルもメンタルもフルスロットルの3か月間。

 

恩師であるクリパルジャパンのトシさん、マキコさん、ミツさん、そして同期ののりちゃん、ようこさん、美和子ちゃん、さおりちゃん、ゆかちゃん、ありがとうございました!

 

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クリパルヨガの同期(15期)、トシさん、まきこさん、ミツさんと

 

 

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クリパルヨガの魅力に関して、詳しくはまた別の機会にお話ししますが、
端的に表現すると、クリパルではヨガのポーズを美しく完成させることが目的ではなく、深い呼吸とともに自分の体に注意を向け、アーサナ(ポーズ)を通して今・ここにフォーカスします。


正解や他人の評価は求めない、ただ受け止めるおおらかさ、解放感。
クリパルはそんな瞑想的、マインドフルなヨガです。


ヨガを通してより人生を穏やかに、安定したものとして、個人がそれぞれのペースで(←ここ重要)体験をしていく。
なので、体が硬いとか柔らかいとか、そういったことは向き不向きに関係ありません。
(むしろ、そこを問うのはナンセンスです)
とても自由なヨガですよ。もちろん物理的に体をしっかり動かしますから、筋力も使います。
これを読んでくださっている方とも、いつか一緒にクリパルヨガができると嬉しいです。

 

そして、<人生の宝物>と言えば…。
まさにクリパルヨガのTT(ティーチャートレーニング)の只中、一か月を経過したところで、お腹の中に新しい命を授かっていることが分かりました。まさかの、43歳、自然妊娠です。。。

 

発覚した時点で既に7週に差し掛かっており、検査薬で陽性反応を確認した翌日に近所のクリニックを受診。
エコーでトクトクと脈打っている小さな命を確認することができました。
今日現在で26週と6日。なんとか大きなトラブルもなく、ここまで来ています。


これから少しずつ、(もしかしたら時差式になるかもしれませんが)妊娠中のことも書いたりしていこうかな、と思っています。

 

ちなみに、現在は妊娠中期も終盤、大きくなったお腹に胃や肺が圧迫されて、時々ひどい息切れがしたり、食事をいつもの量食べてしまうと苦しくて動けなくなってしまいます。涙
今朝も息切れがしてなかなかおさまらず、仕事はお休みを頂いてしまいました。


体調不良ではないんだけど、こういった機能的な?マイナートラブル、これからも色々出てくるんだろうなぁ。。。


それでは、また。

 

 

レシピを掲載いただきました【VOX SPICE 】

 

VOX SPICE さんのオフィシャルサイトにて、私のおうちごはんレシピvol.2 を掲載いただきました。

 

今回は大好きなゴボウです。

 

サクッとしたフライの中身はジューシーなゴボウ…。

 

甘辛く味付けしたゴボウと、香り立つスパイスがマッチして美味です。

 

私はお酒はほとんどいただきませんが、

おつまみにも良いと思います。

 

ぜひお試し下さいませ。

 

スパイシー “ゴボウ” フライ|VOXSPICE オーガニックスパイス・ハーブ 通販 卸売

 

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準備できることは、何もないかもしれないけど

 

年末年始にかけて、少しゆっくりできたのでこちらを読みました。

 

ジョーン・ディディオン

悲しみにある者

 

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ジョーン・ディディオンはアメリカの作家で、60年代のカウンターカルチャーを扱った小説やエッセイ、脚本などで知られています。

 

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『悲しみにある者』は、彼女が最愛の夫を亡くしてからの一年を、飾らない言葉で書き連ねた記録の書。極力、編集も加えられていないのではないかと思います。

 

誰かを感動させようとか、何かを理解させようという意図が感じられない、静かな、それでいて生々しい日々の記録です。

 

彼女が夫を突然亡くしたその日は、重篤な状態にある一人娘を夫婦で病院に見舞った日のこと。

 

この本の中で、何度も

「それは夕食の席でもやってくるではないか」

というような言葉でジョーンが表現しているように、愛する人との別れはいつやってくるか分からない。

そして、必ず誰にでも、いつかはやってくる。

 

 

証言のような言葉の数々に触れていても尚、その痛み、喪失感はきっとどの類の感情とも異なるのだろうと推し量るのが精一杯です。

 

どんなに準備をしようとも、覚悟を決めようとも、それには太刀打ちできないのではないかと感じます。

 

40代に入り、自分の両親も70代を迎え、身内が大きな病気をしたり闘病したこともあり、それまでとは死生観が変わってきたように思います。

 

どんな一日も、二度とない一日。だからこそ、今日、いま、ここをより大切に感じるようになってきました。

 

 歳を重ねて、

お肌が何度も曲がり角を迎えて忙しいとか、

何もしてないとお肉が知らぬ間にまとわりつくとか、

切ないことはあるにはあるけど、

それでも、あちこちぶつかりながら経験を重ねて、

面倒な自我肥大のタームも終え、

シンプルに今を大切にできるようになってきたことは幸せなことだと思っています。

 

 

ヨガの哲学にサントーシャというものがあります。

日本語で言えば、「足るを知る」。

 

欠けているものを探すのではなく、

今自分の中にあるもので充分満たされていることに気づいていく、ということ。

 

 

そう簡単に、毎日この状態でいられかと言うと、全く自信はありませんが、例えば、私の思考の癖

→まだ起こってもないことを勝手に心配する、ネガティブな可能性から想定してしまう

というサイクルからは解放されつつあるのかな、と最近感じます。

 

今、ここ、を味わうこと。

大切にすること。

 

人生一回ですから。

大きな悲しみに備えることはできなさそうですし。

 

 

そういえば、インスタでジョーン・ディディオンの#を見ていたら、海外のユーザーの投稿で、「もうカーダシアンはいいから、インスタにもっとディディオンを」みたいなものがあって、笑ってしまった。

  

ジョーン・ディディオン、若い頃も老いてからも、可憐でスタイリッシュで、だけど品があって、憧れずにはいられない雰囲気。

アイコニックだなぁ、と思ったら数年前のセリーヌの広告に登場していたのですね。

 

私のファースト・ディディオンはこの『悲しにみある者』なので、これから遡って『ベツレヘムに向け、身を屈めて』を読みたいと思います。

大きく社会・価値観がうねっている時代の記録って、とてもそそられるのです。

(ちなみに絶版なのか、アマゾンで中古でもけっこうお高かったです。)

 

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